ツインテールは今、進化の時を迎えている。
幼い少女たちの髪型として古くから愛されてきた二つ結び。
それはやがて日本固有のサブカルチャーと出会い、
ツインテールとその名を変え、アンダーグラウンドシーンで独自の熟成を続けてきた。
けれど、そのカルチャーがメインストリームとなることは決してなかった。
その髪の毛をツインテールに結う少女たちでさえ、
成長とともにやがて二つの結び目をほどき、
懐かしい日々の思い出とともにツインテールを心の奥にしまいこんでしまう。
僕は今再び、ツインテールのドアを開け放ちたい。
アンダーグラウンドシーンにかけられた鍵を、
女性たちの奥底に眠る少女の面影への扉を、
あるいは二次元と三次元の間に存在する高い壁を。
その全てを僕は開け放ち、この国の誰しもが
ツインテールに対する愛情をシェアすることの出来るカルチャーを作りたい。
ツインテールの、ツインテールによる、ツインテールのための日。
あの2月2日、僕たちは高らかに宣言し、思いを共にする多くの仲間と出会うことが出来た。
僕たちは今、一つにならなければならない。
全てのステレオタイプを捨てて、ツインテールの名の下に集おう。
ツインテールの物語の新たなページはこれを読む皆さんの心の中でもう書き始められているのだから。
2012年2月
日本ツインテール協会会長
古谷 完